何かおかしい・トランプ弾劾裁判を見て思う(その2)
トランプ氏の弾劾裁判の報道で気になることとは、そもそもこの弾劾裁判は現職の大統領が対象であって、前大統領であるトランプ氏が大統領の弾劾裁判の対象になることは、法律上おかしいのではないかという意見があることを伝えていることです。
確かに大統領弾劾裁判の定義を素人なりに見ても、おかしいのではないかと感じてしまいます。
もっとも、この問題についてはアメリカ上院議会において弾劾裁判を行うにあたって、事前にこの弾劾裁判の対象は現職大統領だけではなく以前大統領になっていた人間も対象になるか否かについて採決しています。
採決の結果は、弾劾裁判の対象は現職大統領だけではなく、以前大統領を行っていた者も対象になるということでした(法律的には、この上院の下した判断そのものにも問題があるとの意見もあるようですが)。
この結果をもってトランプ氏の弾劾裁判が始まりましたので、結論としてはトランプ氏の弾劾裁判は問題なしということになるのでしょう。
これにより弾劾裁判をおこなうことへの疑問については、日本の報道も一件落着となり、また昨日のブログに書いた常識を持っている皆様も当然一件落着となります。
後に残ったのは、そこまで拡大解釈をしてまで弾劾裁判にかけられるトランプ氏は如何に普通の良識ある人にとって嫌われ者であるかが、更に浮き彫りになったという事実ということになります。
常識人の皆様は、まさに天下の報道の内容をあたかも水戸黄門の印籠を持ったかがごとく受け取り、議会襲撃を自らの狂信的な支持者に白昼公然とそそのかした危険人物トランプ氏を心置きなく攻撃排除し、トランプ氏がいなくなった平和な世の中が一刻も早く訪れるべく祈るようになったことは、想像に難くありません。
これで、すっきりしました。
ん?でも、ここまでの一連の流れで何か引っかかるものがありませんか?
私は引っかかるものがあるのです。
これまで長々とトランプ氏の弾劾裁判の話題を書いてきましたが、実はここからが私の書きたいことになっていきます。
続く