鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

風の時代の、扉(その2)

f:id:winds082012:20210414085200j:image

昨今「風の時代」に変わったというフレーズをよく聞きます。

そして「風の時代」というフレーズを使うことに関して賛否両論あること、また私は「風の時代」というフレーズを使っても一向に問題ないと考えている、というようなことを昨日のブログで書きました。

 

それではこの「風の時代」というフレーズを使うことに関して、何か注意することはあるのでしょうか。

 

私は昨今ネット等での「風の時代」の使われ方を見ていると、問題はあると思っています。

 

その理由は、一部の人の中では、「風の時代」の到来により人間の全部あるいは一部は進化した。

また、世の中そのものも「風の時代」の到来により進化し変わった。

だから、これからは何々しましょう、的な論調を良く読み、また良く読みます。

 

これはちょっと違うのではないでしょうか。

 

そもそも占星術的に言っても風の要素の強い期間は200年なり更に2000年単位のみずがめ座の期間なりの話しであり、いわば歴史の教科書に長々のるようスパンの話であります。

当然、目が覚めたら世の中急に変わりました、等ということはないでしょう。

また、人間に関しても、仮に風の要素の影響で自らの生き方なり何なりかを悟ったあるいは閃いたとしても(これは星の巡りの中で各人の心の中を中心に実際にかなり起こることだと思いますが)、やはりそこは生身の人間、その後これまでの垢を落とす禊をするかの如く、混乱と葛藤とその後の修業の日々が続き、一歩一歩前進して行くことになるわけです。

 

しかも、これまでの価値観の中でドップリつかってきたわけでありますから、最初は恐らく直観に優れた人やいわゆるご縁のある人等極々少数の人から心の修業の日々が始まり、それがやがて次の人に伝搬していいき、やがて世の中の主流になるといったような広がり方をすると考えられるわけです。

 

したがって社会的システムもドラスティックに一夜にして変わるわけではなく、まずは恐らく現在のグローバル化社会の中で地球規模に広がる旧システムを大きく揺さぶる混乱(もうしばらくして起こるであろうバブルの崩壊によって口火が切られるような気がしています)が生じ、その後の復興の過程において新旧勢力のせめぎ合いを経ながら、社会が数十年あるいは100年単位の中で新しい形に変化していく、と考えるのが過去の歴史から見ても自然の流れであろうかと思います。

そう、まずは社会的(経済的)な混乱が近い将来訪れることは覚悟している必要があるということです。

ちょっと嫌な予測ですが。

 

反面その後の復興と新しい社会の勃興という側面から見れば、新たな輝きを見せ始めるという時代と言えるかもしれませんが。

 

続く