鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

B/N 2021.01.15 死と再生のモチーフ

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前にも書きましたが、私、好きでユング心理学に関する本を良く読みます。
これによりますと、人の心(心と言ってもその深層にある無意識)には、人類共通のいくつかのパターン(ユング心理学ではこれを元型と呼んでいるようです)があるようで、その中の一つに「死と再生のモチーフ」というものがあるそうです。


これは一旦死んで新たに再生、つまり蘇る、ということです。
不死鳥とか天照大神の天岩戸の話(通常は日食のことと言われていますが、それと並行して人の心理の話として)もこのモチーフをなぞったもののようです。
この意味は、人がバージョンアップするには一旦(象徴的に)死なないといけないというパターンが存在していることを示唆しているようです。
人はもう一つ先に成長していくには、苦しいことを乗り越えていかなければならないようです。
つまり、禊をしなければならないということです。
ですが、反対にみれば、どんなに苦しいことがあっても乗り越えられるのです。
ただし、禊のあとですから、心が以前より澄んでいるということがなければならないかもしれませんが。


これが、すべての人に共通したプログラムみたいなもので、当然その反映としての社会全般にもこのモチーフは当てはまると考えてよろしいかと思います。


そう見れば、昨今のこのコロナなどによる苦境も死と再生のモチーフの死に相当するものとも解釈できます、
であれば、あとは再生です。
大変な時期ですが、この先に光はあるのです。
心を清らかにする努力をしながら、前途への希望をもって前進していきましょう。