鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

オリンピックの閉会式を見て感じたこと

以前このブログで、オリンピックの開会式を見た感想を書きました。

 

今回はオリンピックの閉会式を見た感想です。

 

一言で申します。

「あ、オリンピックは終わったな」。

 

正直閉会式は開会式で大体察しはついていましたし、そもそも閉会式ですから(開会式の時は果たして無事にオリンピックは開けるのかが問題になっていましたので、その内容に興味津々でしたが)。

前にも書きましたが、オリンピックが無事に終わってよかったです。

 

ともかく繰り返しになりますが、閉会式を見てオリンピックが終わったな、ということが強調された、という感じでした。

これは、言い方を変えれば、一区切りして改めて何かが始まる、ということを強調して感じさせる効果があった、ということでもあります。

 

案の定、世の中では(まだパラリンピックが残っているにもかかわらず、宴終了のムードになってしまい)オリンピック前の日常に戻ったという感覚ではなく、むしろこれから何かが始まるかという機運が出てきているように私は感じています。

いや私だけではなく、そういう気分になっている人はそれなりにいるのではないでしょうか。

いい意味でも悪い意味でも「さあ、オリンピックは終わった、次へ行こう」という感じで。

閉会式は、そういった気分一新スタートの機運も醸し出したということです。

地味な式だったがゆえに尚更。

 

ではこれから何が始まるのでしょうか。

 

今年に入りこれまではコロナとワクチンをどうする、そしてオリンピックをどうするということに明け暮れていたという感じでした。

オリンピックが無くなりました。

それではこれからはコロナとワクチンだけでしょうか(もう少しで選挙もありますが)。

いやいや、不思議なことで時同じくしてコロナワクチン神話も盤石ではなくなってきました。

 

それでは何が始まるのでしょうか。

 

その答えは、今回のオリンピックとワクチンを巡って、今まで以上に自分のことを考える時間や機会が出来た人(あくまで一部の人だと思いますが)の心の中に芽生え始めていると感じています。

そうした人々が自分のことや心を考える中で感じたことをもとにして、新しいライフスタイル、新しい価値観のようなベクトルで自分なりに動き始めてみる(私のように取るに足らないカタチで情報の発信を試みる人もより多く出てきそうですが)、そんな区切りのタイミングが来たように感じているのです。

あくまで私の感じていることで、これといった合理的根拠はありませんが。

 

しかし、これからのテーマは精神と物質、目に見えるものと目に見えないもの、の間のバランスを取ること、統合、であることは間違いありませんので、私は決して超能力者で有りません(凡人です)が、私の感じていることはあながち無視はできないかなと、私自身感じているところです(おかしな言い方ですみませんが)。

これまでの延長線上で自らの外側にある問題に対応していくだけでなく、これからは自らの本当の心にも対応していく時が来たと。

 

閉会式以降、国内ではコロナの感染拡大が改めてクローズアップされ、アフガニスタン終戦パンドラの箱を開けたような気分を醸し出し、またここにきて金融市場も不透明になってきました。

日本の政治の行方も波乱含みです。

客観的に見て国内外とも情勢は更に混とんとしてきており、年末に向けて現在が歴史的転換期であることをより実感させる出来事が幾つも起こったとしても不思議ではない状況となりつつあります。

 

そのような状況下では表面だけを見て今までの定石をなぞった思考で外側だけ見て動き回るのではなく、努めて冷静になることを心掛け、むしろ自らの内側にある心というものとの対話を意識しながら自らの心の歴史的転換を図っていく、そんな姿勢がより重要になっていくのではないでしょうか。

自らの本当の心というものを見つめることに腐心する、そんな態度が混乱しながら生まれ始めるであろう次の社会に向かっての自らの立ち位置を模索する上で、羅針盤になってくれるかもしれないということなのです。