鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

B/N 20.11.16 新人類世紀  地と人 これから

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本日より、新人類世紀の投稿をスタートいたします。
昨日のブログで申し上げましたが、この新人類世紀では、
「これからの社会像」をテーマとして、月に1~2回程度の頻度で
投稿させていただこうかと思っております。


では、早速。


よくテレビのCM等で不動産は財産等と流されています。
相続等でも親の家や土地を巡って骨肉の争いがあったりします。
企業も不動産、特に土地を持っていると含み資産がある会社として評価されたりします。


確かこれまでは不動産にいわゆる金銭的な価値がありました、が、これからもあるのでしょうか。


答えは、「かなり無くなるだろう」と考えています。


少子高齢化による空家激増(いわゆる家あまり)
年金崩壊(皆さんが想像するより遥かに早く顕在化すると思います)
気候変動(台風における武蔵小杉の水害が良い例)
都市の一部スラム化(コロナのような疫病による大都市のリスク化、近未来に予測される食料不足、後に述べる大不況に起因する治安の悪化)
情報産業革命(ざっと見ても3Dプリンター、ドローン、5Gの普及あたりは不動産の価値の変動に影響すると思われます)
極めつけは、世界的な金融バブル崩壊による不動産バブルの崩壊(バブルに慣れてしまっている大部分の人は放心常態になり、一部の人は正気に戻ります)


こんなこと起こるわけない、世の中今どおり金だ金、土地だ、財産だ、うちの会社的にも日本の国としても絶対あってはならないからおこらない(おこさない)、と疑いもなく思う人は、もうこのブログを読まない方が良いです。


でも、仮にここに書いたことが暴論だと思ったとしても、今の自分や社会のあり方に何か違和感を感じている人には、これからほんの少しでもお役に立つことが書けるのではないかと思っています。


また、今の自分にもっと何かやりたいことがあるようでモゾモゾしている人は、是非ご自分の奥底にある魂の声みたいなものを探してください。
そして、探しながら、これからのこのブログを読んでいただければ良いかな、と思っています。


不動産特に土地って、本来何でしょうか?
土地とは、その上に家を建て住む場所、道があり、仕事場があり、農地があり、牧場があり、更に人はいないが動物や植物がいる山や森があり、時に何故かパワースポットと呼ばれるような神社や仏閣があり、等々。


これらをまとめて、ただ単に金に換算して良いのでしょうか。
例えば所有権などというものは、単に人間通しの決まりごとにすぎず、
人と地、あるいは自然との間には古来全く違うルールがあるのではないか。
明治以前の人々には、このことが分かっている人が、現在よりはるかに
多くいたのではないでしょうか。
この点で、現代人はむしろ退化したのではないか。


例えば、「ふるさと」や「長く住み慣れた家」等人と土地は共に生きるイメージがあります。
私も長く不動産に携わる仕事をしてきて、不動産、特に土地は時にまるで生き物か人を超越した何か、のような感じを受けることが多々ありました。


私はあえて断言します。
これからの10年は大変な変動が連続する時代になり、その中で鍛えられた人が(残念ながら全員ではないと思いますが)新しい調和の社会の構築を模索していく時代になります。
この社会の方向性を出せなければ、映画マッドマックスのような社会に落ち込んでしまうかもしれません。


新しい調和の社会には、その基盤として「人が土地の上で共に心豊かに与え合い暮らす」イメージのビジョンが不可欠だと考えています。

このビジョンを具体化していくため、これから色々と考えたり、思ったり、感じたりしたことを書いていくつもりです。

今日は、とりあえず新人類世紀のブログスタートということで、このあたりまでとさせていただきます。