鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

B/N 2020.12. 08 不動産を動かす見えない何か その2

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先日心理学者で文化庁長官も務められた河合隼雄氏が書かれた「ユング心理学入門」という本を読んでいたところ(すみません、私は心理学は素人ですが、ユング心理学が難しくて良くわからないにも関わらず何故か面白く感じて、趣味としてこのような書物を時々読みます)、心理治療の現場においてもこの「時」というものがあり、遅々として進まなかった治療にある時突然この「時」が訪れ治療が急展開することがよくある旨(このような時をカイロスと呼び、一般的な日常の時をクロノスと読んで区別しています)書かれていました。
これを読んで、ああ私が不動産の仕事の現場で感じたことが、心理治療の現場でもあるのだな、と昔の記憶も相まって感慨深く思ってしまいました。
恐らく、どの仕事でも同じようなことがあるかもしれません。
また、家族、友人、恋愛や男女の出会い、更には国際的や社会的な出来事等にもこのような「時」があることは容易に想像できます(面白い恋愛ドラマなどには、このカイロスとしての時を上手く使っているものもあるように感じられますが、いかがでしょうか)。
現在ではクロノスとしての「時」ばかりがクローズアップされていますが、今一度カイロスとしての「時」の重要性を考えてみる必要があるのではないでしょうか。


さて、河合氏は続いて治療の現場での興味深い現象にも言及しています。


続く