インターネットは民主主義の切札か?!〜五感を働かせる(その5)
私は物理学の素人ですが、量子の物理学的な研究の進展により、この世界が因果論だけでは動いていないことがわかってきているようです。
また、ユング心理学でもシンクロニシティの研究がなされ、その動きに先端的で優秀な一部の物理学者が呼応しているのも事実です。
情報革命というと一般的には「人の暮らしをこんなに便利に変えます」という話が中心ですが、私は「情報革命」によりこれまで知られていなかったこと、知らされていなかった情報が露見してくると、人々一人一人のそもそもの価値観や在り方を変えてしまう、という影響の方が致命的に大きいのではないかと思っています。
例えば、
人間は時間に関して縦軸の因果関係と、もう一つ横軸の共時性の世界に生きている。
また、人間は個人個人が個別に独立して生きているのではなく、無意識の心を通して相互に関連して統合的に生きている。
さらに、昔の人は恐らくみんなと集合的に繋がっている自らの心の奥に触れて、それを「神」と呼んでいた。
したがって、良い行い、良い気分、良い心持ち、それを背景にして出てくる良い音、言葉は、何かしら人を「良くする」。
そして、この「良い心持ち」こそが人間に幸福をもたらす最大の財産であり、お金や不動産や社会的地位等の現在価値があると信じられているモノを追求することは、実は幻のように価値のないものである。
とか。
このような考え方は受け入れがたいと感じられる方が今は多いかもしれませんが、私には上に書いた量子物理や心理学はその方向性を示しているように思えます(当然、現在の科学風に検証されたわけではありませんが、そもそもこの科学的に検証するという態度自体それほど歴史があるわけではなく、私は今後再検討再評価される可能性があるとも考えていますが)。
でももし上で書いたような情報に本当に意味があり、かつその情報がSNSなどを通じて以前だったら隠し通すことのできた社会に露になってしまうと、困る人は沢山いるでしょうね。
ただし、その時困るのはステレオタイプに現在の権力者たちや体制側の人たちだけと思う向きもあるかもしれませんが、実はそうではなく、実際は一般庶民に至るまで想像以上に数多く人たちが困ることになるでしょう。
何せもし野放図に情報が拡散されると、人々の価値観は根底から覆され、その結果社会経済は混乱し、ことによると崩壊してしまうかもしれませんから。
したがってそういった危険は極力排し、反対に社会体制を安定させるために都合の良い情報を流すには、情報を統制する必要が出てきます。
ネットのない時代はやりやすかったと思います。
メディアをコントロールすればいいのですから。
そして、なんだかんだ綺麗ごとを言っても大手メディアの人間はいわゆる知識的エリートでありますので、社会全体が動乱化する危険性のある情報を野放図に蔓延らせることは概して生理的に嫌がるものなのです。
しかし、今は情報革命によりネットがあります。
ネットは一般庶民が直接参加して情報を流せるツールであり、いわゆる当局にとっては統制し辛いものです。
確かにお隣中国のような全体主義的な国では、都合の悪い情報を表面上無理やり止めることは出来ます(それでも情報拡散という地下水脈を完全に止めることは出来ないと思いますが)。
しかし表向き自由で民主的と言われるここ日本やアメリカ、ヨーロッパ等の国々では、そういうわけにはいきません。
したがって何か情報操作をしたいときは、まずはネットでらっぱを使うわけです。
更にオールドメディアも呼応させる。
そして今こういったことが、音楽をはじめとして政治経済に至るまで行われているようです。
これでイッチョあがり、のはずです、が。
続く