鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

B/N 2020.12.11 シンクロニシティ

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突然ですが、ヴォルフガング・パウリという物理学者をご存じの方は少ないと思います。
現代化学の基礎と言われるパウリの排他律の発見者であり1945年にノーベル物理学賞を受賞している量子力学の分野のすごい人です。
この方がユングと共著で同時性に関する論文を出しています。当然この世には因果律の原理ともう一つ同時性の原理があるのではないか、という考えからです。
私は素人ですのであまり詳しくありませんが、量子力学の発展にともない、精神、物質問わずすべてのものが相互に影響を及ぼしあっている(すみません表現が厳密ではありませんのでご容赦ください)という可能性が強く意識されてきているようです。
この流れのなかで同時性の原理の存在も強く意識されるようになってきているようです。


このような背景の中で、改めて昨日のブログで書いた土→風への転換を考えたらどうでしょうか。
さらに、そこに現在の社会情勢(コロナによる生活や社会観、価値観の揺らぎ)や経済情勢、特異な進展を見せるアメリカ大統領選を俯瞰してみたら、何が見えてくるのでしょうか。


答えは、例えば今回話題に上げました西洋占星術のような同時性の原理に深く関連する「今まで占いなどと呼ばれてきた方法」による解釈や予測を、一つの情報としてどの程度評価し活用したら良いかということを、いろいろな局面で真剣に検討する必要が出てきているということではないかと考えています。
つまり、これまでの占いの類は一切根拠のない迷信であり無視するという態度から、一つの情報として採用する価値があるか否かを検討する対象にその地位を引き上げる、ということが必要になるのではないかということです。


色々な現象について見えてくるものは当然人それぞれですが、このような時に必要な態度は、旧来の常識の延長線上で物事を安易に判断したり見たりする(こういった態度の背後には変わることや失うことへの恐怖感があり、物事の見方にフィルターがかかっている可能性があります)のではなく、心がニュートラルで直観力も動員した中で慎重にその物事の本質を知ろうとする姿勢がこれからより一層必要になってくるのではないでしょうか(ニュートラルになるのは難しいですけどね、そこは頑張りましょう)。
そうすれば、もしかしたら同時性の原理がはたらいて、思わぬ展開や発想から真理や活路が見いだせるかもしれないのです(昔の人は、このことを神様のご加護と言っていたかもしれません)。