土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして( ⑥ 自分自身の心を信じる )
これまで土地親和論について地を舞台として心とモノのバランスを取るための概念としてご説明してきました。
この場合バランスを取るということは、五分五分つまり心5分モノ5分ということが前提となります。
土地を取り巻く色々な物事を捉え考えていく場合、心からの情報とモノに関する情報をバランスよく見たり検討したりする必要があるということです。
しかし、もし心面とモノ面の情報から受ける情報のニュアンスが異なる場合はどうすれば良いのでしょうか。
例えばとても安い土地があったとします。
その土地を買うかどうか迷った時、土地はとても安いしどうやら安いことについて特殊な事情はなさそうだ、でも何か心にもの騒ぎがある、その土地が心なしか暗く見える、という場合はどうすればよろしいでしょうか。
この場合、私の答えは心の情報を優先するということです。
その理由は、目に見えるモノ面の情報は有限でありまた欲が絡んで目が眩らむなどして視野が狭くなっている可能性があり、一方目に見えない心の面からの情報は無私無欲による集合的無意識の領域からの情報を含む無限の視野の可能性があるからです。
ですから、何か心に引っかかりがある時はいくら条件が良くても無理に話を進めないことです。
もちろんこの場合どちらの結論が結果として正解であったかはわからないままになってしまうのですが、腹を括って自らの心の中から出た情報つまり自分自身を信じることです。
周囲の雑音があったとしても、自らの心を信じてください。
私はユング心理学の書物を読むことが好きなのですが、その書物群からも人の心は私達の想像をはるかに超えて遠大で深いことが伺い知れます。
ですから、あなたの心の声を信頼してください。
続く