鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして( ⑦ 安易な神かかりは禁物 )

今回は心の声を聴く時注意する必要があることを書きます。

 

心の声を察する、直観を感じる、には無私無欲であることが必要です。

ですので、⑤のところで書きましたように「地」に心を向けたとしてもその時に何か感じるとは限りません。

いやむしろ全然関係のない時に何か閃く、何か感じるということも多いはずです。

この閃き、感じが自分にとって何か重要なことであるように感じたときは、その直感を軽く流すのではなく「地」からの呼びかけであり貴重な情報提供として重く受け止めるということなのです。

そしてこの「地」からの貴重な呼びかけを引き起こすためには、土地親和論で説く「地と人は繋がっており一体である」という感覚をもとに自ら「地」に呼び掛け寄り添うという態度、心持ちが必要です。

 

また、心の声は誰にでもあるもので、自称?超能力者や霊能者からしか出ないものではありません。

ですから繰り返しになりますが、これはスピリチュアルの話ではありません。

心の声には奇跡はなく、ただただ地道で誠実な心の態度や心持ちのもと、自らの主観的な心には必然と感ずる閃きや出来事、あるいはシンクロニシティと呼ばれる意味のある偶然の一致が起こるだけなのです。

あくまで主役は「あなた」であり、霊能者やチャネラーではないということです。

ですから、いわゆる「神かかり」に凝ることがないように気を付けてください。

 

それから直感は上で述べたシンクロニシティの領域に関連している現象と考えられますので、因果関係とは原則として関係ありません。

ですから風水師が言うような「黄色い財布はお金がたまる」的な因果論に陥らないようにしてください。

もちろん、ゲン担ぎで行うのは一向に構わないと思いますが、その行為に何か特殊な魔法が宿っているなどと考えてはいけないということです。

 

以上、おそらく「地」に心を寄せ自らの心の声に耳を傾けようとした時に陥りやすい注意点を書いてみました。

 

続く