鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして( ⑧ 土地親和論を展開していくということ )

以前のブログでも書きましたが、占星術におけるプラトン年代法というものによればこの西暦2000年頃から以後約2000年にわたる「みずがめ座」の時代に入ったということになっています。

因みにこれより以前は約2000年にわたって「魚座」の時代でありました。

心理学者のユングはこのことに注目していたようで(と言うのは占星術というのは明らかにユングが重要視したシンクロニシティと深い関係があるからです)、ユングは全人格的な原人アントローポスが壺の水を魚の口に注ぐという象徴的なイメージを持つこのみずがめ座の時代に、魚座時代の末期に至って(その勢いはみずがめ座の初期まで及んでいますが)地球を滅ぼさんかというまでの勢いで深刻な問題をも引き起こしている過去2000年間間にわたり分裂し膨張してきた私達の自我が、一転無意識と統合されていくものと考えていたということです。

そしてまたこの象徴的イメージは上に書いた意識と無意識を統合し内外に開かれた全人がようやくこの世にあらわれてくる前兆であるとも考えていたということです。

 

したがってプラトン年代法においてみずがめ座に入って約20年、そして占星術においてより短い約200年ごとのスパンで訪れる変化において風の時代といわれる周期に入った2020年末を過ぎたこの2021年、人々の意識や価値観の変化の兆しが顕在化しまた意識と無意識を繋ぐ作業の重要性がいよいよ認識されはじめるということは、至極当然のことであると言えましょう。

スピリチュアル系の人たちが次元上昇などと言っていますが、その背景はこの辺りにあるのかもしれません。

また現実の社会でも「コロナ」の出現により一部の人々の意識変化の顕在化が促進されるのに呼応するように社会でも色々な変動が起こるなど、まさに人の意識と社会がパラレルに変動するつまりシンクロニシティが起こっているともいえます。

そしてこの潮流はこれから本格化するというのは容易に想像できます。

 

ではこのような社会の流れの中で必要なものは何かといえば、当然意識と無意識のバランスを取るということであります。

言葉を変えれば、これまでこの土地親和論の中でさんざん言ってきたこと、すなわち心とモノのバランスを取るということです。

そして土地親和論において心とモノを統合するための入口は何かというと、それは「地」になるわけです。

さらに人が「地」を「入口」として利用できるようにするために、「人と地は一体であり繋がれている」という「土地親和論」の概念が出てくるということであります。

 

もちろん上で書いた「入口」は「地」以外にも数多あります。

「入口」は心な中や身の回りのありとあらゆるところにあるはずですから。

ただ、この中でも「地」と繋がるという「土地親和論」の概念は比較的万人が親しみやすく良い考え方なのではないかと、私個人としては秘かに思っています。

というのは、意識と無意識が統合されるというテーマは一部のエリート知識人だけのモノではなく、広く一般の人にも共有されるテーマになるからです。

これから意識と無意識が統合されていく中で新しく構築される社会においては、その根底に当然新しい価値観や概念のようなものが形成されていくことになると考えられますが、それは広く一般の人々が共有できる親しみやすくかつ比較的理解しやすい概念である方がベターであるということになります。

そういった意味で今後「土地親和論」には有用なものになるというポテンシャルはあると、個人的に思っています。

以上述べたことから私自身個人的に感じる責任感をもって、今後もこの「土地親和論」を展開していきたいと思っております。

 

続く