土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして( ④ 日本初の意味 )
今回は土地親和論と日本の関係にも触れてみたいと思います。
東京医科歯科大学名誉教授で医学者の角田忠信氏によれば、世界の人々の中で日本人とポリネシアの人だけが虫の音を人の声の理解など論理的知的処理をする言語脳といわれる左脳で聞くと言われています。
つまり日本人は虫の音を声として聞いており、ポリネシア人以外の人々にはその能力がないということです。
この違いは虫の音だけでなく動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎなどに及ぶとのことです。
要するに日本人は自然の音を声として聞いているということです。
日本語においてこの辺りの音についての表現が他国語に対して多いと言われるのはこの音の聞き方から来ているようです。
これよりお解りになると思いますが、日本人は自然の音や気配が聞けるのです。
ということは地からの気配も日本人が断トツで察する能力があると考えるのが自然の成り行きです。
以上より私は土地親和論を日本から始めないといけないと考えています。
というか日本発でないと出来ないでしょう。
従いましてまた先日のブログの引用になりますが、
「私は「土地親和論」を日本の得意技である和洋折衷・和魂洋才により、ディープエコロジーの概念に日本古来の文化や日本人の心のDNAを基礎として生成される日本的志向を融合して、日本発の次世代に繋げる持続可能社会を創り出すための新時代の共生哲学・社会の概念であるという位置づけで展開していくことにしております。」
という認識のもと、「モノと心その両者を統合しバランスの取れたもの」として「土地親和論」を展開していくことにしたという次第であります。
続く