鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして( ⑩ 人と社会への貢献の表明 )

これまで「土地親和論‐ついに心とモノのバランスをとるものとして」9本のブログにて土地親和論の要旨を説明させていただきました。

ここでは「土地親和論」とバランスと統合という観点からまとめさせていただきます。

 

まず土地親和論の概念を繰り返しますと、

「地と人は繋がっており一体です」

したがって、

「これからは、人はそれを自覚し、地に足を付け、地に感謝し、地を清め浄化し、また地から必要なものを豊かに恵んでもらい、地やその元である地球のありとあらゆる生命やモノ・コトと助け合いながら、また人々も助け合いながら生きていくという哲学を基盤として、新しい社会やコミュニティを皆で知恵や工夫や情報を出し合い創っていきましょう」

ということです。

 

そしてこの「土地親和論」を展開する私のとらえている意義とは前のブログの引用より、

「従いまして私は「土地親和論」を日本の得意技である和洋折衷・和魂洋才により、ディープエコロジーの概念に日本古来の文化や日本人の心のDNAを基礎として生成される日本的志向を融合して、日本発の次世代に繋げる持続可能社会を創り出すための新時代の共生哲学・社会の概念であるという位置づけで展開していくことにしております」

「つまり「土地親和論」とは日本の独自性を復権し、その独自性を基礎とした新しい人の価値観や社会の創造の実践に寄与し、その姿を広く国の内外に示すことにより次世代にバトンタッチで出来る世界の再建にも貢献するという、実に遠大な目標にも続く道に繋がっているということになります」

ということです。

 

また、上の結果「土地親和論」により導かれる社会像とは以下のようなイメージになります。

前のブログの引用より、

「また「土地親和論」における人と地などの環境や人同士の繋がりは水平的なものです。

したがって当然この概念から展開される社会創造は環境と共生する水平的なコミュニティを基本とすることになります」と。

 

これまでもブログの中でたびたび書いてきましたが、私は現代社会の中でバランスを欠いた人の心の活力の復活とこれからの社会の創造の鍵は、心とモノつまり意識と無意識の統合、精神と物質の統合など、これまで分裂した陰陽二つの異なるものの統合であると確信しています。

そしてその統合への取り組みの中で今まで陰陽二つの異なるもののバランスを回復し、それぞれからもたらされる情報を人の中でバランスよく引き出し活用していくということ無しに、混乱する社会の中で落ち込んでしまった個人が清まり癒され、また真に持続可能な新しい社会の創造を行っていくための新たな活力を得ていくということは出来ないと私は考えています。

これは少し大げさな表現に聞こえるかもしれませんが、私達一人一人が現代社会の中で疲れた心を癒しつつ次世代に進むための新たな活力を得ていくためには、これからこれまで陰陽どちらか一方に偏っていた(主に今は物質的価値観や情報のみ偏っている人が私を含めて大多数ですが)情報の入手能力から、陰陽両方の情報の入手能力がある人間へと進化することが必要不可欠になるということです。

また統合の過程において心が清まり癒されることになりますので、結果としてより精神が浄化された人間へと進化するということにもなります。

これが次世代にサバイバルするための条件になるということです(個人的にはこのサバイバルはこのコロナ下で既に始まっていると確信していますが)。

 

私はこの進化への第一歩として、上に挙げた「土地親和論」の概念を実感し実践するということは、これが広く万人に理解しやすい方法であるという意味において有力な入口の候補になるのではないかと秘かに考えています。

つまり「土地親和論」は人の癒しと心の浄化にもまた新しい社会創造にも貢献できるものと、今のところあくまで個人的にですが自負しているということです。

従いまして今後も私なりの責任感をもってこの「土地親和論」を深化させ展開していきます。

 

続く