鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

土地親和論 ‐ ついに心とモノのバランスをとるものとして(⑪ 土地親和論と未来へ向かう )

前回までの10回にわたったブログにより土地親和論の要旨の説明を一通りしてきました。

 

今回はその総集編のようなものになります。

これから土地親和論の概念を実感しこれを実践していくという過程において、モノの見方や着眼点がどのようなものになっていく可能性があるかまたその意義は何かについて、これまで書いてきた要旨をここでまとめることで明らかにしてみたいと思います。

 

まず土地親和論の概念を繰り返します。

土地親和論の概念は

「地と人は繋がっており一体です」

したがって、

「これからは、人はそれを自覚し、地に足を付け、地に感謝し、地を清め浄化し、また地から必要なものを豊かに恵んでもらい、地やその元である地球のありとあらゆる生命やモノ・コトと助け合いながら、また人々も助け合いながら生きていくという哲学を基盤として、新しい社会やコミュニティを皆で知恵や工夫や情報を出し合い創っていきましょう」

ということです。

 

次にこの土地親和論の概念の実感とその実践により期待される変化、すなわち陰陽のバランス回復について昨日のブログの引用によりもう一度説明いたします。

「これまでもブログの中でたびたび書いてきましたが、私は現代社会の中でバランスを欠いた人の心の活力の復活とこれからの社会の創造の鍵は心とモノつまり意識と無意識の統合、精神と物質の統合など、これまで分裂した陰陽二つの異なるものの統合であると確信しています。

そしてその統合への取り組みの中で今まで陰陽二つの異なるもののバランスを回復し、それぞれからもたらされる情報を人の中でバランスよく引き出し活用していくということ無しに、混乱する社会の中で落ち込んでしまった個人が癒され、また真に持続可能な新しい社会の創造を行っていくための新たな活力を得ていくということは出来ないと私は考えています。

これは少し大げさな表現に聞こえるかもしれませんが、私達一人一人が現代社会の中で疲れた心を癒しつつ次世代に進むための新たな活力を得ていくためには、これからこれまで陰陽どちらかに一方に偏っていた(主に今は物質的情報のみ偏っている人が私を含めて大多数ですが)情報の入手能力から、陰陽両方の情報の入手能力がある人間へと進化することが必要不可欠になるということです」

です。

 

以上より、今後土地親和論の観点から物事を見ていく、あるいは次世代にかなうものか判断する、また今行われていることが果たして適当な方向性にあるものなのかという判断に当たっては、まず初めにその物事について一般的かつ社会的な立ち位置の中で陰陽、精神と物質、見えるものと見えないモノ、心と身体、自然と人工物など相対する二つの要素のバランスがどのようなかたちになっているのかいうことが基準として出てくるということになります。

現代社会にありがちな物質的側面の価値観に偏って乗っかっている人々や事象は、今転換しつつあるこの地球社会において極々近い近未来の中で社会的にはサバイバルすることが出来ずにいわゆる大負け組になってしまう可能性があるということです。

そして最終的な自らの判断にあたっては、心の奥からくる目に見えない直感的な情報と論理性や外面からくる目に見える意識的物質的な情報をバランスよく活用していくことが必要不可欠であるということは言うまでもありません。

 

従いまして、「土地親和論」の観点から今の社会で起こっている様々な事象を考えていくということは、当然上に書いた基準や活用に従って考えまた感じていくということになります。

 

最後にくどいようですが大事なことですので、土地親和論につきまして総まとめをいたします。

まず土地親和論の概念は

「地と人は繋がっており一体です」

したがって、

「これからは、人はそれを自覚し、地に足を付け、地に感謝し、地を清め浄化し、また地から必要なものを豊かに恵んでもらい、地やその元である地球のありとあらゆる生命やモノ・コトと助け合いながら、また人々も助け合いながら生きていくという哲学を基盤として、新しい社会やコミュニティを皆で知恵や工夫や情報を出し合い創っていきましょう」

です。

 

そしてこの「土地親和論」の概念を実感しこれを実践していくことの基本的な意義は

「人が自らの中でこれまで分裂していた心とモノを結びつけ、そのバランスを回復すること」

です。

このことは更に、

現代社会の中でバランスを欠いた人の心の活力の復活とこれからの社会の創造の鍵は心とモノつまり意識と無意識の統合、精神と物質の統合など、これまで分裂していた陰陽二つの異なるものの統合である」

ということに繋がっていくことになります。

今後地球規模で混乱しその中で人の価値観の大きな転換が避けられない状況において、各個人が自分なりのサバイバルと再生をしていくための、また社会が再生し新しい未来を創造していくための鍵が、「土地親和論」の概念の実感とその実践にあるということです。

私はそうであると自負しているということです。

 

以上で「土地親和論」の要旨に関する説明は完了となります。

なお、「土地親和論」から見た今後の社会の見通しや人々の心の再始動のお手伝いなど「土地親和論」の概念の実感やその実践によりもたらされる様々な可能性につきましては、今後「土地親和論」の各論という位置づけで引き続きこのブログでも書いていくことにいたします。