鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

B/N 2021.01.22 就任式から一夜明け〜じわじわ来る不穏な空気

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少ししつこいようですが、今日もアメリカ情勢に関してです。


今このブログを書いている時刻は日本時間で1月22日、アメリカ時間で1月21から22日になろうかというころです。


バイデン氏が大統領に就任して一夜明けました。


日本のマスコミは、バイデン氏の政権が本格的に始動しその土台は盤石であるかのように報道しています。


ですが、私自身は何かしっくりしないのです。
上でも書きましたが、大方の日本の大手マスコミはことさらバイデン氏の政権が盤石であることを強調し、これまでの異常な騒動はすべて終わり、これからは何の不思議なことも起こらない予定調和の世界になる、というような雰囲気を意識的に作ろうとして報道しているように感じるのです。


もちろん好意的に言えば、アメリカは混乱しそれに呼応して少なくない日本人も高揚した気分になりましたので、マスコミの務めとしてそういった人の心を静めなくてはいけない、という方向性はわからないでもありません。
しかし、それだけでしょうか。


私の経験から言うと、こういう雰囲気を意識的に作ろうとする時というのは、むしろ何かに対して本能的に怖がっていることがある時であることが多いのです。
要するに、将来に向けて怖いことや見たくないものがあるがゆえに、自らに「いつもと同じ日常が続き、そんなものはない」と言い聞かせ、同時の他の人にも(ちょっと感情的になって)同じことを言い聞かせようとするのです。


今回の場合、もし大手マスコミの人がもし本能的に怖かったり見たくないものがあるとすれば、トランプ氏のせいで世の中の雰囲気や価値観ががらりと変わってしまうことでしょう。
大手マスコミの方は皆様エリートサラリーマンですので、世の中の雰囲気や価値観がガラリと変わってしまうと嫌な人も多いでしょうから。


マスコミの人間と言っても所詮会社から一歩でれば生身の人間ですから、もしかしたらそんなことを本能的に感じているのかもしれません。


だとしたら、人の本能というものは馬鹿にできませんので、アメリカにもう一波乱あるかもしれないということになりますが、さてどうなることでしょうか。