やっぱり踊り場?
昨日の東京都議選の結果が出ました。
私にとって気になることが二点ありました。
まず前提として、物事に対する常識的な理解力があれば自民党の大敗であることがお判りになろうかと思います。
で、今日ここで書きたいのは、だから日本の政治は変わりますね、社会は変わりますね、ということではありません。
確かに都議選は過去の経験から国政選挙の行方を占う先行指標であるとは言えます。
しかし都民ファーストという国政選挙では影響力のない政党が大きな存在感を示している都議選の結果をもって、即来るべき衆議院選挙で自公民大敗、政権交代とすんなり行くほど選挙の世界は単純ではないでしょう。
なんだかんだ言っても自民党はしぶといでしょうから。
私が気になったというのは、一部マスコミが事前に行った議席見込み50議席以上といった自民大勝予想が現実は33議席と盛大に外れたことです。
予想が外れた理由について、テレビや報道では小池都知事入院効果により選挙終盤風向きが変わったことによるというような解釈をしていますが、本当にそれだけでしょうか。
私は何か違うような感じがします。
上の理由だけで盛大に予想が外れるとは考えられません。
しかも今回小池の風はほとんど吹いていません。
私は予想が外れた理由として小池入院効果以外にもう一つ、マスコミ人の中に「なんだかんだ言ってどうせ自民がそこそこ勝つよ。どうせ世の中は予定調和で進むよ」という正常性バイアスがあるのではないかと考えつきました。
これが私が気になった一点目。
二点目は、そんな正常性バイアスを背景としてマスコミが安易に自民忖度のために自民勝利を誇張した(この結果特に自民批判の選挙民がしらけ棄権が増え、結果として低投票率になり強い岩盤組織票を持つ自民(+公明)が有利になる)予想を出したのではないかという疑惑が私の中で浮かんだということです。
つまりマスコミ調査がそもそも何らかの意図を孕み、信用できないものになっていたということです。
しかももし私の疑惑が正しければ、こういった行為は今今行われたことではなく昔から行われていたという推理も出てきます。
ネット等を見てみますと、驚くことに私と同様の感想や疑惑に関する投稿が散見されます。
月並みですがたとえ草の根であったとしても「見ている人は見ている」ということでしょうか。
「塵も積もれば山となる」ということわざもあります。
都議選自民大敗翌日の今日、あるマスコミの世論調査で内閣支持率が出しました。
都議選と同時期に行ったこの調査によると内閣支持率は4%近く上がったようです?
3か月ぶりに上昇だとのこと?
私はマスコミの信用も正念場に来たように感じます。
戦後わが世の春を謳歌したマスコミも「踊り場」に来てしまったということでしょうか。