鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

秋が深まるとともに別の回転が始まる兆しが出てきた?

此のところ中国の不動産開発大手恒大集団の経営危機の話題が大きく取り上げられています。

いよいよ中国の不動産バブル崩壊か、はたまたより大きな国際的金融危機に発展するか、皆が固唾を飲んで見守っているという状況です。

 

また日本時間の本日はアメリカ大統領選挙の不正疑惑を巡って、アリゾナ州マリコパ郡で投票の再集計の監査結果が発表されています。

まだ私自身その詳細は確認していませんが、漏れ聞くところによるとトランプサイドと民主党サイドで監査結果に対する評価は真っ二つに割れているようです。

ただしこれでより明らかになったことは、今後選挙の不正を主張するトランプサイドの選挙の本当の勝者はトランプ氏であるという確信はより強固なものになったということです。

アメリカの分断とその民主国家としての自信喪失が更に深まっていくことは避けがたく、その結果世界情勢は更に混迷していくことになります。

 

コロナへの対応に関しても、ワクチンパスポートの推進強化の姿勢をより鮮明に表すフランスやニューヨークなどの国や地域がある一方、イギリスや北欧などすべての規制の撤廃に動くところがあるなど、ここにきて欧米各国でのワクチン接種反対デモが激化する中その対応にばらつきが目立つようになってきました。

今やG7の国の中で牧歌的にワクチン接種の列に老若男女押し並べて大人しく並んでいるのは日本だけになってしまったようです。

 

お金の世界ではアメリカの連邦政府の債務上限問題を巡って今ホワイトハウス民主党共和党は三つ巴で対立しているようで、今度こそこの10月にも連邦政府の破産という文字がチラつきかねないという観測が出てきています。

 

どうやら10月以降波乱の秋となりかねない火種が無視できない程度に大きくなってきているようです。

 

私はこの4月くらいから今まで、従来の秩序を保ちたいという人々が何かガムシャラに物事を進めてきていたような感じがしていました。

そして世の中が変わってしまうのが怖い一般の人々がそれに便乗して、本当は社会が変わってしまうかもしれないという予感を感じないふりをして封印してきていたようにも思います。

 

しかしその回転の歯車がきしみ始め、世の中の根底では別の回転がとうの昔に始まっていたことが徐々に白日の下にさらされていくという、そんな流れがこれから出てくるような予感がしています。

 

歴史を見ていると解るのですが流れというものはとても不思議なもので、時として「善なる本当の神のなせる業か」と思うほどの絶妙の展開を見せることがあります。

そのような時は従来の社会を維持したいという人々の勢力がいくら見た目盤石に見えても、またいくら数と権限を使って今までの流れを維持しようと足掻いても、「時の流れ」に翻弄されやがてかつての平家のような悲劇の主人公となってしまうこともしばしばあるのです。

 

今回の従来社会維持勢力がいかなるものかはこのグローバルな金融資本主義の世界ではわかりにくいところがありますが、今回はこれまでとは様相が異なり資本家から始まり会社の中間管理職のようなところにも及ぶかなり広い階層にまたがる人たちが漠然とこの勢力という範疇に入ってくると考えてもいいような気がしています。

 

そうなりますと別の回転が始まっていたことを見てしまったこの人たちの中で、深刻な混乱が生じ始めることは容易に想像できます。

 

もしそうなったら、私達個人はどう考えどう行動していくか。

私の提唱する土地親和論もお役に立つ機会があるかと思います。

 

いずれにしましても、果てしてどんな回転が始まったいたのか、はたまた別の回転などなかったのか、10月は注視しておいた方がよろしいかと思います。

秋もまだまだ暑いかもしれません。