鈴木 優 土地親和論

鈴木優は、「土地親和論」を提唱し次世代における新しい社会創造のためには「地と人が一体であること」を実感することの大切さを説く。不動産鑑定士。不動産コンサルタント。

「人の子である」専門家を信じ込むという落とし穴とその後にくる情報開示(後編)

前回のブログの続きになります。

 

まず前回のブログの最終部分の抜粋を書きます。

 

「コロナやワクチンの情報開示の過程で上で言った近代的な物質偏重価値観の限界が、「医療の専門家による人間臭い理由によるその信頼に対する期待外れの行動の露見」というカタチで人々に突きつけられることになろうかと思います。

 

恐らくこの情報開示はこの騒動を通じて感性がより鋭く進化した人々(全体の過半数とは言いませんが、それなりの割合の人がこの範疇に入るような気がしています)の価値観に大きな影響を与えると思われます。

そしてその現実の中で来年以降感性の進化した人々を起点として、人は目に見える物質的な価値観を指標として行動する機械ではない、人には目に見えない抽象的な心の作用つまり「情」というものも必要である、という至極当たり前の「常識」の必要性が改めて社会的にクローズアップされてくることになろうかと思います。」

 

と。

 

医療の専門家は本来その高い専門能力と併せて高い倫理観が伴ってこそ、信頼に値するものになるはずです。

また医療の制度やその資格試験においてその倫理観も担保されるということに、制度上はなっています。

これは私の所属している不動産鑑定士の世界でも同じです。 

専門家はその制度によって社会的に特権を与えられ守られている部分があります。

守られている理由は現代社会を安定させるために専門家が高い専門能力と併せて高い倫理観を保持しやすくするということが根底にあるわけですが、現状はその守られているという事情があるがためにかえって忖度や腐敗を生みやすくなっているという矛盾が出てしまっていように考えられます。

つまり専門家の特権が腐敗を生んでしまっているということです。

やはり専門家も「人の子」なのです。

 

そしてその背景の大きな理由の一つは、この世の中の物質偏重主義、拝金主義の蔓延でしょう。

物質偏重の価値観のもとで人々が物と金だけ拝んでいたのでは、倫理観が欠如してしまい腐敗してしまうのです。

 

良く特権を排除するためは、規制緩和や競争原理を導入すれば事足りるなどという議論が起こりますが、全般的な物資主義優位の世の中では何の意味もないです。

競争の結果やがて独占が生まれ特権と腐敗が生まれるだけです。

またマルクス的な共産制が良いという議論もありますが、私からすれば物質偏重主義を岩盤とする共産制では、かつてのソ連のような特権階級が生まれやがて腐敗が生まれるという結果になってしまうと考えています。

 

要は社会全般における物質偏重の価値観が変わらることが求められているということです。

 

この要求はまず、コロナの出現とそれに関わる情報の開示に過程で、健康という人々にとって必要不可欠な分野で信頼していたものによる腐敗の露呈と信頼の喪失ということから始まると考えられます。

そしてその失墜は専門家に留まらず、それを支える支柱である行政、国連などの国際機関、ノーベル賞に象徴される学問や研究、マスコミ、等々様々な現在の権威に波及することになるでしょう(もう一部のいわゆる目覚めた人々の中ではその失墜は始まっていますが)。

 

更に時を同じくして私の月食のブログでも書いた通り、人々の深層心理に変化の波が生じます。

まさに「風の時代」に相応しい共時性です。

 

人々に価値観の変更を求める外部環境が発生することに呼応するように人々の深層の心理にも因果関係によらない自発的な変化が起きる、こんな姿が来年以降生じてくるのではないでしょうか。

 

ではどんな価値観が生じてくるのでしょうか。

 

それはもうお判りかと思います。

上でも書きましたが「心」を重んじる価値観です。

つまり「情」です。

 

これから人々はこれまでのヨロズ物事を物質的刹那的に割り切って考え処理する乾いた物質的な志向に飽き飽きとしてしまい、「情」つまり「ウェット」な感情を重視していく価値観や行動パターンへと移行していくと考えられます。

またあいまいな「直感」も重視されることになるでしょう(繰り返しになりますが、既に一部の人々の間ではこの「目覚め」は起きているようですが)。

 

また長期的にはこの移行により人々や社会の倫理観も復活し、次世代社会における新たな専門家が再度信頼に値するものへと復活していくことにも繋がると考えています。

 

最後に、上で書いたような情や直感が重視される次の社会が本格的に成立していくには、その前に当然現在の物質的価値観から脱却できない多くの人々の激しい抵抗を経ていくという生みの苦しみが伴うことは覚悟しなければならないと思っていますが、一度長く続いたこれまでの価値観とは違う方向へ動き出した地球号の運命は誰にも止めることは出来ないのだと私は感じています。

 

最後に、これに関連して参考までに「土地親和論」を載せておきます。

 

 

(備考)

 

「土地親和論」を以下のように提示します。

 

「地と人は繋がっており一体です」

したがって、

「これからは、人はそれを自覚し、地に足を付け、地に感謝し、地を清め浄化し、また地から必要なものを豊かに恵んでもらい、地やその元である地球のありとあらゆる生命やモノ・コトと助け合いながら、また人々も助け合いながら生きていくという哲学を基盤として、新しい社会やコミュニティを皆で知恵や工夫や情報を出し合い創っていきましょう」